プラスチック等の接合と補強

 

「犬の縫ぐるみ」の折れた足やプラスチック部品が破損したときなど、接着剤で接合を試みますが、なかなか強度が出ないで困ることがあります。

 

針金などで縫い合わせるのも一つの方法ですが、結構難しいし労力も大変です。エポキシ系接着剤でも接合面積が小さいと強度的に問題があります。そこで、簡単である程度の強度が得られる接合方法が無いかと試してみました。

この方法は、異種材料同士(プラスチックと金属など)でも使えます

 

使用した材料は、

 

瞬間接着剤「アルテコ731」

シアノアクリレート95%以上

金属同士・ゴム・プラスチック、特に衝撃のかかる箇所の接着に高強度な性能を発揮します。各種金属同士の接着。衝撃や振動のかかる箇所の接着。 

 

スーパーポリクロス

ポリエステル樹脂系の繊維をクロス状に編み込んだクロスです。FRPのコア材用に開発された新素材です。しなやかなポリエステル樹脂系の繊維のクロスです。

 

アルテコ スプレープライマー  
セットタイム(接着時間)を早めたいとき。
盛り上げ接着や充てん接着をしたいとき。
多孔質材を接着したいとき(木材などのしみ込みやすい材質)。
白化現象を防止したいとき。

これらは全て通販で手に入ります。

それではどの様に接合するのか、接合の手順を説明します。

 

① 接着のときの常識ですが、接合部分の油や汚れを取り除く。

② 接合部位同士が密着するか? 欠けた部分は無いか? などを事前に調べ、  必要に応じて事前に調整を行なう。

③ 接着する片面に「アルテコ731」を少量塗布する。

④ 接着面を合わせて固定する。

 

これだけで十分な強度が出ていれば良いのですが、接着面が小さかったり強い力が加わる部分などでは次の処理をすると良いでしょう。

 

⑤ 添え木(金属、プラスチック等で)が出来るのならば此処までの手順で  本体に接着しておく。

⑥ 「スーパーポリクロス」を予め大きさを調整して用意しておく。

⑦ 強度にかかわると思えるところを「スーパーポリクロス」で包み込み  固定する。

⑧  「スーパーポリクロス」の上から 「アルテコ731」を塗布する。     「スーパーポリクロス」は染込み易いので 「アルテコ731」を塗り過  ぎないようにする。塗り過ぎると固着するまでに時間がかかる。

  大きな面積の場合、始めは 「スーパーポリクロス」を何処か少し固定  したほうが作業性が良いので、スポット的に何箇所か固着すると作   業がしやすい。

⑨ 固まるまで待つ。急速に固着させるために「アルテコスプレープライ  マー」を吹付けると効果的。

⑩ 十分な強度があれば完成です。

⑪ 仕上がりは半透明な白色なので塗装も可能ですし、表に出る部分でも  上手に作業すれば見栄えを損ないません。

 

下図を参考にして下さい。

色々工夫すれば相当の工作でも出来ます。実際に行なった方はレポートをお願いします。