数字の話

 

取っつきにくいですが、後ろのほうで沢山出てきますので最初に数字の話をします。

 

電気の世界では電圧、電流、使用する部品の値の単位としてV(ボルト)、A(アンペア)、Ω(Ω)、F(ファラッド)、H(ヘンリー)等を使います。そしてこれらの単位は基本的な値で使用されることが少なく殆どの場合、乗数と組み合わせて使用されます。この場合の乗数は国際単位系の接頭辞であるM(メガ:10)、k(キロ:10)、m(ミリ:10-3)、μ(マイクロ:10-6)などと組み合わせて表現されます。

 

 

SI接頭辞

接頭辞

記号

10n

十進数表記

主な使用例

ヨタ (yotta)

Y

1024

1 000 000 000 000 000 000 000 000

コンピュータ

ゼタ (zetta)

Z

1021

1 000 000 000 000 000 000 000

コンピュータ

エクサ (exa)

E

1018

1 000 000 000 000 000 000

コンピュータ

ペタ (peta)

P

1015

1 000 000 000 000 000

コンピュータ

テラ (tera)

T

1012

1 000 000 000 000

コンピュータ

ギガ (giga)

G

109

1 000 000 000

コンピュータ

メガ (mega)

M

106

1 000 000

抵抗

キロ (kilo)

k

103

1 000

抵抗、電圧、重量

ヘクト (hecto)

h

102

100

面積

デカ (deca)

da

101

10

 

 

 

100

1

電圧、電流

デシ (deci)

d

101

0.1

容積

センチ (centi)

c

102

0.01

距離

ミリ (milli)

m

103

0.001

コイル、電圧、電流

マイクロ (micro)

μ

106

0.000 001

コイル、コンデンサ

ナノ (nano)

n

109

0.000 000 001

コンデンサ

ピコ (pico)

p

1012

0.000 000 000 001

コンデンサ

フェムト (femto)

f

1015

0.000 000 000 000 001

 

アト (atto)

a

1018

0.000 000 000 000 000 001

 

ゼプト (zepto)

z

1021

0.000 000 000 000 000 000 001

 

ヨクト (yocto)

y

1024

0.000 000 000 000 000 000 000 001

 

 

表中の黄色に塗りつぶされたところが電気回路、電子回路では一般的に使われます。

 

kV = 1 x 103 V = 1,000ボルト(電圧)

 15mA = 15 x 10-3 A = 0.015 アンペア(電流)

 MΩ = 1 x 106 Ω = 1,000,000 Ω = 百万オーム(抵抗)

 kΩ = 1 x 103 Ω = 1,000 Ω = 千オーム(抵抗)

 0.01μF = 0.01 x 10-6 F = 0.000,000,01ファラッド = 0.01微 

 ファラッド(キャパシタ)

 100pF = 100 x 10-12 F = 0.000,000,000,1ファラッド = 100

 漠ファラッド(キャパシタ)

 

この様な表記が出てきても慌てないで下さい。桁数の多い数字を容易に取り扱うための工夫なのです。

 

また、単位、接頭辞を表す大文字、小文字は約束事で意味を持っていますので書く場合には注意してください。